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視覚障害者の手引き



 ここでは視覚障害者への接し方や手引き(誘導)の方法について書いています。


知り合いの視覚障害者に出会ったら
街中で視覚障害者に出会ったら
手引き(誘導)の仕方
乗り物での手引きの仕方
レストランや喫茶店では



◆ 知り合いの視覚障害者に出会ったら


 知り合いの視覚障害者に出会って声をかける時は「○○さん、こんにちは、△△です」のように誰が誰に声をかけているか分かるようにしましょう。
単に「こんにちは」では誰に声をかけているのか分かりませんし、「○○さん、こんにちは」でも誰が声を掛けてくれているのか分からない事があります。
ごく親しい人であれば声の調子などで判断出来る場合もありますが…。


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◆ 街中で視覚障害者に出会ったら


 街中で視覚障害者に出会った時、何か困っている様子であれば一声かけてみて下さい。
声をかける時は軽く肩や腕に触れるようにしながら「どちらへいかれますか?」とか「何かお困りじゃないですか?」などと聞いていただけると有り難いです。
ただ、視覚障害者がいつも困っているわけではありませんし、時には機嫌が悪い事もあって断られる事もあるでしょうが、こんな時は気まずいとは思いますが気にしないで、また次の機会に声をかけてみてください。


 もし、同じ方面に行くようでしたら、手引きで案内して下さい。
どこまで案内すればよいか聞いて、お互いに無理のないように分かりやすい場所まで案内して下さい。
案内を終える時は、場所、方向、周囲の目印となる店や特徴などを簡単に説明していただけると助かります。
ただ、「あっち」「そっち」「こっち」などの指示代名詞は避けて下さい。
例えば、「進行方向に対して右前方が改札です」などと説明していただけると有り難いです。


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◆ 手引き(誘導)の仕方


◆ 基本的な手引きの仕方


 手引きをする人は視覚障害者の横半歩前に立って、腕を自然に下げます。
視覚障害者には手引き者の肘をうしろから持ってもらうか肩に触れてもらうようにします。
一般的には利き手の方に白杖を持ちますので、手引き者の右肘を視覚障害者の左手で持ってもらう事になるのでしょうが、右か左かは個人の得て不得手もあるので視覚障害者に聞いて下さい。
また、肘を持ってもらうか、肩に触れてもらうかは手引きする者と手引きされる者の身長差などによって臨機応変に。
そして、手引き者が半歩前に立ったまま、自然な歩調で歩きます。
*後ろから押したり、抱きかかえたり、急に腕を掴んで引っ張ったり、白杖を持って引っ張ったりするような誘導は不安を与えるのでくれぐれも避けて下さい。


 階段や段差の昇り下りの際は、階段や段差に対して出来る限り直角に近づいて、階段の手前で立ち止まり、階段の上りか下りかを伝えます。
つま先か白杖で最初の段を確かめてもらい、手引き者が先に立って上り下りします。
階段の終わりで視覚障害者が上り(または下り)終わったら、階段の終わりを告げ、そのまま進みます。
階段の上がり下りも手引きの基本姿勢のままで行いますが、高齢者や足の不自由な人の場合は、手すりを持ってもらうとより安心です。
段幅や段高が均一の場合は必要以上にスピードを落としたりせずにリズミカルに上り下りした方が安全です。
ただ、段幅や段高が不均一な場合は、その都度変化を伝えてゆっくりと上がり下りしましょう。


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◆ 乗り物での手引きの仕方



 切符の購入などで一時的に離れて待ってもらう時は、壁や柱・ベンチなどのよりどころとなる場所に案内し、離れる前に周辺の状況を簡単に説明しておきましょう。
電車の乗り降りの場合はホームと車両との間の隙間や高さを伝え、注意してまたぎます。
空席があれば誘導し、無ければ握り棒や吊革などを持たせるようにしましょう。


自動車(タクシーなども)へ乗車する場合は、視覚障害者の手をドアや車体の屋根に触れるように誘導し、先に乗ってもらいます。
出来ればドアの開口部の上辺に手を出して頭部がぶつからないように注意し、あとは確かめてもらって乗るとよいでしょう。
いきなりドアを開けると自転車やバイクとせっしょくする事があるので危険です。
降りるときは、周囲の車や足下(車道と歩道との段差など)に注意してください。


 バスなどへの乗降の際は基本的に階段の上がり方と同様です。
ただ、下車の際は段差を杖などで確かめてもらいながら足下に注意しましょう。

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◆ レストランや喫茶店では


 座席へ誘導する時は椅子の背もたれや座面に手を誘導して下さい。
また、机があれば、その端も教えて下さい。
視覚障害者は自分で触れることにより、座席の位置、向き・高さ・どんな椅子などかが理解し安くなります。


 喫茶店やレストランでテーブルについた時は、周囲の様子やテーブルの上を簡単に説明して下さい。
メニューを読む場合は本人の好みを聞いて詳しく読み、出来れば値段も読んでいただけると有り難いです。
調味料や砂糖などの利用は、本人に聞いて確かめて下さい。


 テーブル上の物の配置を説明する場合は、「2時の方向に酢の物があります」「4時の方向に焼き魚があります」「ご飯は8時の位置です」「みそ汁は10時の位置です」など、時計の文字盤に例えて位置を説明するとわかりやすいです。
また、器などの位置をかえるときは、移動することと場所を伝えましょう。


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