「視覚障害」とは、字のごとく視覚に何らかの障害がある事を言います。
現在、視覚障害者は日本国中で約30万人と言われていますが、視覚障害者と言っても、いろいろな状態の人がいます。
先天的に障害をもっている人や病気やケガで後天的に障害を負った人などいます。
最近では中年や高齢になってからの糖尿病性網膜症や網膜色素変性症による視力低下や失明が増えています。
また、視覚障害単独の場合だけでなく他の障害(聴覚や上肢下肢・知的障害など)との重複障害がある事もあります。
一般的に全く視力の無い状態またはこれに近い状態を「全盲」と言い、僅かな視力(両眼の視力の和が0.3以下等)や視野狭窄(中心部や周辺部など見える範囲が限られている)や明るさによる見え方の違いがある状態を弱視と言います。
全盲の人は白杖や盲導犬を利用して外出するので分かりやすいのですが、弱視の人は見た目には分かりにくい事が多いので周囲から理解されにくいようです。
これは弱視者は見えにくい物を何とか見ようとするので「目つきが悪い」とか、挨拶をしているのに反応しなかったり人にぶつかったりするから「態度が悪い」などと誤解されるからのようです。
また、強度の弱視者の中には外出や歩行に不安はあるが、恥ずかしくて白杖を使用する事に抵抗があるという人もいます。
視覚障害者と言えば"点字"というイメージがあるかも知れませんが、全盲者のうちでも点字を読み書き出来るのは10%と言われています。
これは高齢になってからの失明者には点字が覚えられなかったり糖尿病疾患では指先の感覚が鈍麻になってしまうからです。
このために点字図書館と言われる視覚障害者情報提供施設で貸し出されている書籍や雑誌も点字本よりもカセットテープやCD(デイジー)などの音訳物が多くなっています。
また、最近ではパソコンを利用した点訳データなども普及しつつありますし、少ないながらも弱視者用に拡大文字版が出版されたりもしています。
最近、町中では黄色い視覚障害者用誘導ブロック(通称、点字ブロック)が増えました。
全盲者が単独で外出する場合、このブロックは非常に大切な目印ですし、弱視者にとっても歩行の目安となっています。
しかし、このブロックの上に看板が置かれていたり自転車やバイク、時には自動車まで駐車されている事があります。
これは単にぶつかるから危ないという事だけでなく、避けようとして方向感覚を失って側溝に落ちたり車道に出てしまったりと非常に危険を伴います。
ですので、くれぐれも点字ブロックの上に物を置きっぱなしにしないようにして下さい。
障害者って特別な人のように思われますが、障害を負っている部分以外は何ら健常者と変わりはありません。
視覚に障害があってもスポーツもしますし野球場やサッカー場へ観戦にも行きますし、コンサートやライブ、カラオケや居酒屋にも行きます。
少し効率は悪いかも知れませんが、当然炊事や掃除・洗濯もします。
ただ、健常者にもいろんな人がいるように障害者にも行動力のある人もいれば家に籠もりがちな人もいますし、社交的な人もいれば社会性に乏しい人など、いろんな人がいますので、そのあたりはご理解下さい。
今、健康で「障害なんて関係ない」と思っておられる人でも、明日には病気や事故で何らかの障害を負っているかも知れません。
自分が高齢者や障害者になった時の事を少しでも考えていただければ、心の面からも社会全体がバリアフリーになるのです。
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